Jamaica Day7/ 自主隔離 Day6
こんにちは。NPO法人LINK UP JAJA(リンコップジャジャ)代表 永村夏美の
なんちゃってジャマイカ社会学・インフラ編「水」
滞在7日目、初めての雨が降ってます。
ジャマイカで水が止まるのは日常で、干ばつやポンプの故障で数カ月間水道から水が出ないなんてこともままあります。高級住宅地でも時折水が止まり、貧しい地区にいけば水が止まる頻度が上がるし、そもそも水が来てないってこともある。
2018年ブルーマウンテンに住んでた時は2カ月間水が止まって辛かった。川でシャンプーして楽しいのは最初の2回だけでしたね。笑
今も、隣町では2カ月くらい水が止まってて大変だと友達が愚痴ってました。だから、雨はBlessings!文字通り恵の雨(そうかと思ったら大雨で洪水になったりするけども…)。
幸い、わたしが今滞在している地域はほとんど水が止まらない。この地域独自の水源をこの土地の水道局が管理しているからと聞きました。水が止まるってすんごいストレスだから、本当に有難いことです。
私はこれまでアップタウンのNew Kingston、メインストリートHalf Way Treeの外れ、ブルーマウンテンの裾などに滞在しましたが、水事情は今いる場所がダントツいけてます!うちお湯シャワー出るので病みつきよ。もう日本の銭湯なんて極楽!
ジャマイカは水道水が飲めるのですが、実はこの国の水道事業に日本が大きく関わっています。1966年の日本政府による有償資金協力では、66.44億円規模のプロジェクトが行われ、浄水施設の修復や拡張などが行われたそうな。
でも、ジャマイカという国の語源は【ザイマカ=木と水の大地】。本来ジャマイカに水は豊富にあるはずなのに、なんでそんなに水に困るのや??
これはやっぱり「お金が無いから」みたいなんですねぇ。老朽化したパイプを直すお金が無いから水がダダ漏れ。加えて貧しい人がメーターの無いところから水を盗むなどして、料金が徴収できない「無集水率」が60%くらいあったとか(日本は10%くらい)。上述したプロジェクト以後どれくらい無集水率が下がったのかは資料が見つかりませんでしたが、少しは改善されたのかな?でも、メンテナンスにもお金がかかるもんねぇ。
ところで、漏れた水、盗まれた分の水道料金は誰が負担するかというと、水道料金を払う人が負担するんです。だからジャマイカは水道代が高い。「おいおい、無茶苦茶やな!」と思うけど、ジャマイカ全土のパイプやポンプを直すための資金(つまり税収)や、それほどの莫大な借金をする体力が、ジャマイカ政府に無いのでしょう。
いくら豊かな自然から湧き水が湧いても、それが市民に届くまでにはお金がいるっちゅうことですね。やっぱり、お金。モニモニモニモーニ♪(Discoのセグメントでかかるやつ、ABBAじゃなくて、何だっけ⁈)
日本はジャマイカに様々な技術協力、資金援助をしてるので、ジャマイカマニアもしくは税金の遣い道マニアの方は、在ジャマイカ日本大使館HPで資料を見られますよ。
なんちゃってジャマイカ社会学インフラ編、次回は「電気」か「道路」です。