さをり織りをジャマイカへ

「居場所」「しごと」としてのさをり織り

現在NPO法人LINK UP JAJA(リンコップジャジャ)は、知的障害や身体障害を持つジャマイカ人と「さをり織り」に取り組んでいます。ルールや間違いがなく、不完全さやユニークさに価値を置く大阪生まれの織物「さをり織り」を通して、社会に居場所を持たないジャマイカの障害当事者が自分の役割や生きがいを持つこと、仕事に就けない彼らが制作活動によって少しでも収入を得て自立した生活に近づくこと、という目標を掲げて活動しています。

さをり織りとは

さをり織り とは、1968年に城みさを氏が大阪で始めた手織りで、年齢や障害を問わず誰でも自由に自分を表現することを目的としています。ひとりひとりが持つ個性や感性を織り込む、つまり「差異を織り込 む」というのが語源になっているそうです。

規則正しい一般的な織物とは異なり、タテ糸が抜けたり、「キズ」があったりと、不規則な織り方です。それであってどこか美しく、趣があるのがさをり織りの魅力です。アートである以上、見本もなければ、ミスや失敗というものもなく制約もありません。何を何色でどんな風に織るか、すべて織る人の個性を存分に表現できます。

SAORI

ジャマイカの社会が障害者の可能性を見出し、魅力に気づき、支援の必要性を理解してくれることなしに、障害当事者が排除されないインクルーシブな社会に変わっていくことは不可能です。障害当事者のエンパワーメント(本人たちが本来持つ力を引き出す支援)を行うだけではなく、「さをり織り」などの取り組みを通して障害当事者の声が社会に届くよう、啓発活動や障害理解促進のための取り組みを行っていきます。

皆さまからの温かいご支援、熱い応援を心よりお待ちしてます。

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