VISION

理念

中米のカリブ海に位置する島国ジャマイカ 。長きに渡る植民地支配を終え、独立から58年経った今、国家の経済的発展は見て取れるものの、いまだ貧しさに苦しむ人が数多く見られます。社会的弱者に対する救済措置などが少ない中、社会保障制度の整備が求められていますが、ジャマイカ経済の発展や国家間の協力体制なしには実現できません。このような問題を抱えながらも苦しい時でも諦めず笑顔を忘れないジャマイカの人たち。そんな彼らに対して国境を越えて支援できることを模索し、草の根の活動を実行する。そして多くの困窮する人々の支えとなり持続可能な発展を促すことを目指します。

Message

代表理事
永村 夏美

17歳で初めて訪れたジャマイカ。透き通るカリブ海、生ぬるい風に乗って聴こえるレゲエミュージックの美しさと、そこに横たわる貧困と社会問題の強烈なコントラスト。そんな極端な島ジャマイカに暮らす陽気でシャイな人たちが、あの日から私を惹きつけて止みません。

リゾート地にそびえ立つゴージャスなホテルの数々、首都圏に立ち並ぶビルから見て取れる「発展」とは無関係に、最貧困層の人たちは相変わらずトタン屋根がひしめく「ゲットー」と呼ばれるスラムに暮らします。中流層であっても、社会保障が少ない中、まさに「自助」で生き抜いています。

私は、日本で障がい者の地域生活を支える介護ヘルパーとして働く中で、重い障害があっても自分らしく生きる「自由」や「権利」を手に入れるための「闘い」について学びました。そして震災や原発事故を通して「幸福な社会」とは何かを考え、被災地の人たちと繋がることで連帯することの重要さを知りました。

ジャマイカでは、留学や長期ボランティア活動を通して、困難があろうとも生きることを楽しむ彼らの姿勢に触れ、「本当の豊かさとは何か」を学びました。同時に、貧困が起こす負の連鎖を目の当たりにする中で、チャーリーチャップリンが「素晴らしい人生に少しのお金は必要だ」と言ったことの意味を理解しました。

ジャマイカが抱える問題は世界の問題です。持たざる者からさらになお搾取し続ける暴力的な社会構造や、貧困、差別、格差の問題は、日本も決して他人事ではありません。

この巨大なシステムの中で、「楽しいことはみんなでやってもっと楽しもう!大変なことはみんなで分け合ってちょっと楽しよう!」そんな風に日本の私たちとジャマイカの仲間が連帯することを目指し、NPO法人の名前を

「繋がる」という意味の“LINK UP”(ジャマイカ訛りでリンコップ)

JAPANとJAMAICAの頭文字を取って“JAJA”(ジャジャ)

NPO法人LINK UP JAJA(NPO法人 リンコップ ジャジャ)と名付けました。

みなさんと私たちのバイブレーションが共鳴し、ポジティブで力強いムーブメントが巻き起こることを心から祈っています!

ONE LOVE

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