ジャマイカの学校、コロナ渦で1年半閉校か?

ジャマイカでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年3月から閉校しています。実に、子どもたちは1年2カ月もの間ほとんど学校に通っていません。

新規感染者数が落ち着いた頃、試験的にいくつかの高校などが再開しましたが、その後新規感染者数が増加して再び閉校となりました。 2021年6月現在は、進学に関わる重要な試験を受ける学年などが限定的に登校し、対面授業を受けています。制服を着た学生を町で見かけるのは嬉しいものです。とは言え、完全開校の時期はいまだ不明です。

進学に関わる重要な試験を受ける学生に対して対面授業を再開すると発表するホルネス首相
出典:The Office of the Prime Minister (Posted on May 5, 2021 by OPM Communications)

普段なら毎年6月に卒業式が行われますが、現在はコロナ対策の観点から一定以上の人数が集まるイベントが禁止されているため、保護者などを招く通常の卒業式は昨年同様開かれません。

写真は2019年に筆者が参列した小学校の卒業式です。卒業生がローブをまとい、大学の卒業式のように華やかです。このローブのレンタル代が数千円するそうで、「卒業式は色々とお金がかかる!」と言いながらも、我が子の思い出のために親たちはお金をなんとか工面します。

普段のジャマイカの卒業式は、さすがお洒落大好きジャマイカ人とあって、参列者がとにかく派手です。子どものローブ代に加えて、自分が着るドレスを新調したりヘアスタイルを変えたりするのにも結構なお金をかけています。

日本人の筆者から見ると「そこまでしなくても」と思わないことはないですが、お洒落は彼らの生き甲斐のひとつのようにも見えます。父母だけでなく従妹や近所の人などもオメカシしてお祝いにやって来て、とっても賑やか。音楽大国だけあって、BGMはステレオではなく、生バンドです!

2019年6月 友人の息子の卒業式に参列した時の写真

卒業式が終わると、長い夏休みです。普段は2カ月もの間学校に通わない子供たちのために、様々なボランティアグループが「サマースクール」という学童保育を行います。筆者は青年海外協力隊員として派遣された2019年4月から2020年3月まで、学校現場で活動していました。そのため、夏休み期間中はたくさんのサマースクールに参加し、ワークショップを行いました。

信者が教会に子供たちを集めるサマースクール、地域の青年クラブのサマースクール、地域の図書館のサマースクールなど、どのサマースクールにもたくさんの子どもたちがやって来ていました。主催者の大人たちは、子供たちに有意義な時間を過ごしてもらおうと、勉強や手工芸、スポーツ大会など数々のイベントを企画していました。

地域の青年クラブのサマースクールでリサイクル工作のワークショップを行った。2019年

図書館の司書と知人だった筆者は、ある日突然「ちょっとうちのサマースクール手伝いに来て!」と依頼を受け、筆者の配属先に来ていたインターンの若者を引き連れて図書館に通うことになりました。 図書館に着いてみてぎょえっと驚きました。子どもが数人いるのかな、くらいの予想に反して、数十人の子どもがいたのです。

彼らの相手を筆者ひとりでするはとても無理でしたが、インターンのみんなが手伝ってくれてたおかげで、グループ編成をすることができ、子どもたちに様々なワークショップを提供することができました。

筆者にビシバシしごかれ時折うっとおしそうな顔を見せながらも最後までやり遂げてくれたインターンのみんなに感謝!

ところが今年は、サマースクールも行われません。新年度が始まる今年9月まで完全開校はなさそうです。となると、彼らは実に1年半もの間ほとんど通学していない状況になります。コロナ以前から、レジャーなどを楽しむ余裕のある家庭はほんの一部ですし、コロナ不況で生活は以前に増して厳しくなっているので、外出をほとんどしていない子供たちが多いと思います。

本当は先生や生徒のみんなに会いに行きたいところですが、学校が閉校しているためそれも叶いません。子供たちが置かれる状況や、ジャマイカの教育現場が向き合う課題について知るために、筆者が親しかった二人の先生たちに連絡を取り、電話でお話を伺いました。

1人目は、アレクサンドリアという山深い地域で小学校に併設される幼児園で教えているコニングハム先生です。彼女が生徒たちを「ベイビー」と呼ぶように、3、4歳の生徒はまだまだ赤ちゃんです。

筆者もそのおちびちゃんたちを相手にリサイクル工作を教えたことがありますが、本当に愛くるしい子供たちでした。コニングハム先生は筆者の質問に細かく答えて下さいました。

コニングハム先生が教えているInverness Primary Schoolでのセッション 2019年秋

― 昨年3月から対面授業が中止になり、オンライン授業に移行していますね。コニングハム先生もオンライン授業をなさっているんですか?

「はい、毎日オンラインで授業をしていますよ。でも、実際にオンライン授業を受けられるのは限られた生徒です。タブレットを持たない子ども、家にインターネットが無い子ども、住んでいるエリアにインターネットサービスが提供されない子ども、お金がなくてインターネット料金を払えない子どもが沢山います。」

― レゲエアーティストや大企業、政府などが沢山のタブレット端末を寄付したというようなニュースをよく耳にしますが、そういった寄贈はありませんか?

「残念ながら、私の周りではタブレットをもらったという話は聞きませんね。」

海外在住のジャマイカ人がジャマイカの子どもに何百個のタブレットを寄贈したというニュース
出典:Jamaica Information Service (FEBRUARY 16, 2021 WRITTEN BY: GARFIELD L. ANGUS)

― 先生が担当する生徒のうち、どれくらいの生徒がオンライン授業を受けていますか?

「3分の1くらいでしょうか。私の生徒は就学前の幼児なので、生徒のそばに家族やお手伝いさんが付いていないと授業が成り立ちません。

― 私も小さい子供が家でオンライン授業を受けているのを見たことがありますが、集中力が持ちませんね。誰かがみっちり横で付いていてサポートしない限り、オンライン授業で小さな子供を教えるのは不可能に感じました。

「特に、テストはダメですね。対面授業をしている時だって、ちょっと目を離したら子供たちは解答用紙をびりびりに破いたり塗り絵をしたりして遊んでいます(笑)。小さい子は手がかかりますからね。それに、オンライン授業では子供たちの学力が思うように伸びていないため、テストをしても子供たちが答えられない。そうすると親が代わりに回答してしまって意味が無いんです。だから、テストはやめました。」

― ジャマイカの親御さんは子供の宿題を代わりにしてしまう人が多いですね。子供の学ぶ機会を奪うつもりはないんだろうけれど、夏休みの課題の絵画なんかも代わりに描いてしまう。完璧にこだわるんでしょうか?

「出来ないことがダメだと思っているのでしょう。そうではなくて、子供が学ぶことが重要なのですが。」

学校のイベントでお姫様のように着飾るコニングハム先生の生徒 2019年秋 
Inverness Infant and Primary School in Alexandria, St. Ann

― ところで、オンライン授業を受けていない生徒がどうやって過ごしているのかご存じですか?

「分かりません。教育省が見回りユニットを出しているそうですが、私の地域には来ていません。」

― オンライン授業を受けられていない生徒の様子が全く分からないとなると、心配ですね。

「オンライン授業があるはずの時間帯に外で遊んでいる子どもも見ますしね。やることがなくて暇だと良くないことに巻き込まれるリスクも高まります。実際、学生の妊娠の報告が増えていると聞きます。」

― 深刻な問題です。他の先生もオンライン授業を受けられているのは担当している生徒の半分以下と話していましたが、この状況で子供たちは進級できるのですか?政府が1年リピートさせるような事を言っていた気がしますが・・・

「一体どうなるのか、さっぱり分かりません。子供たちは小学校に上がる時点で最低限の読み書きや計算のスキルを身に着けていることが期待されますが、今年はそれが叶わない子どもが多いでしょう。」

― そうなんですか?ジャマイカの義務教育は小学校からですよね?だけど小学校に上がる前に読み書きが出来ないといけないんですか?

「例えばHOTとかMATとか簡単な単語を理解していることが求められますね。」

― 知らなかったな。でも、このままいくと新年度が始まる9月まで全面的な開校が期待できませんよね。それどころか、万が一また新規感染者数が増加したら、また開校が先延ばしになるかもしれません。一体子供たちはどうなってしまうんでしょうか?

「政府は夏休みを一部削って学校を再開することも考えていると聞きました。」

― それは必要でしょうね。

「けれど、我々教師は休みなくオンライン授業などで働いているんですよ。休みがなくなるというのは、しんどいです。」

― なるほど、確かに。別の先生も「オンライン授業になって仕事が増えた」と仰っていました。先生たちにも多くの負担がかかっているのですね。早く子どもたちに会いたいですし、コニングハム先生にもお目にかかれる日が早く来て欲しいです。

「私もそう望みます。どうか、気を緩めることなく気を付けて過ごしてね。」

― ありがとうございます。先生もお気をつけて。

コニングハム先生が仲間の先生と共同で主催するサマースクールにて 2019年7月31日

続いて、筆者がよく通っていたEdgehill School of Special Educationというスペシャルスクール=知的障がいがある生徒が通う学校で教諭を務めるローレンス先生にお話を伺いました。

― ローレンス先生、お忙しいのにすいません。今日もオンライン授業だったんですか?

「構いませんよ。さっきオンライン授業が終わったところです。毎日朝から午後2時45分まで授業をしています。」

― なんか、後ろで子どもの声がしています。先生のお子さんですか?

「そうです。子供が二人いて、下が2歳です。」

― わ、それは大変ですね!育児しながら授業しているわけですね。働きに行かなくてはいけない親はどうしてるんでしょうか?誰かに見てもらうにしても、毎日ナニー(子守)を雇えないですよね。

「そうなんです。本当にみんな大変な苦労をしていますよ。」

― 先生の生徒たちは元気にしていますか?

「オンライン授業で顔を合わせている子供たちは元気にしていますよ。」

― やはりオンライン授業に参加できない子供もたくさんいるんですか?

「私が教えているSt. Ann’s Bay校では、72人在籍する学生のうち、オンラインクラスに参加しているのは30人程度です。参加者はひとりで参加する者もいれば、家族が付き添って授業を受ける生徒もいます。」

― オンラインクラスに参加できない生徒の安否確認はどうしているんですか?

「教員の近所に住む子供については教員が直接家を訪ねる場合もありますし、それが叶わない場合は『ガイダンスカウンセラー※』という教育指導員が直接訪ねるか、電話で安否確認を行います。」

※ガイダンスカウンセラー:ジャマイカの教育省が設置する教育支援機関で、各学校に在籍する。HIV / AIDSプログラム、学生支援プログラム、学校での健康と家庭生活教育を含むいくつかのプログラムを担当する指導協議会(Guidance Council)よりトレーニングを受けたカウンセラーが、生徒が抱える様々な問題の解決に取り組む。家庭環境が複雑な子供のケア、問題行動がある生徒の指導や支援、早期妊娠した学生のケアなど、生徒が抱える多岐にわたる状況に対応することが求められる。日本のソーシャルワーカー的存在。

― クラブ活動の方はどうなっているんでしょう?先日オンラインで年に一度の大会がありましたよね。参加されたんですか?

「もちろんです。今年は制作した作品を写真とビデオに撮って応募し、審査員もオンラインで審査します。」

― 対面授業が無いとは言え、お忙しいんですね。貴重なお時間ありがとうございました。

毎年夏に行われる農業ショーなども今年は全てオンラインイベントに縮小されていて寂しい。

まだまだ先が見えません。通学や外出が出来ずにストレスや不安を感じている子供たちのためにも、一日も早い学校の再開が望まれます。

環境保護と開発の狭間で。ジャマイカのSDGsを考える。

<目次>

1環境教育隊員としての活動

2、ジャマイカのごみ事情

3、相反し対立する住民の利害関係

4、ジャマイカの水源、コックピットカントリー

5、ジャマイカの持続可能な発展に寄与するには

1、環境教育隊員としての活動

筆者は青年海外協力隊時代、美しいカリブ海を誇るジャマイカの北海岸に位置するセントアン県(St. Ann)環境教育隊員として活動していました。「セントアン県内の100を超える学校を対象とし、巡回訪問によって環境教育活動を行う」という要請内容でした。

世界各国に派遣される青年海外協力隊員は、おおまかな要請が与えられるものの、具体的な内容は隊員が自分で調査し、活動計画を作成します。自分のやりたい事、面白いと感じる事を取り上げて活動するので、同じ要請内容であっても活動内容は十人十色です。

以前のブログで紹介したように、筆者は2019年4月に2年間の任期予定でジャマイカに派遣されましたが、2020年3月末にコロナウイルス感染拡大の影響で緊急帰国となりました。任期半分の1年を残して帰国し、その後日本でNPO法人LINK UP JAJAを立ち上げ、2021年1月ジャマイカに自力で戻ってきた経緯があります。

配属された地域の農業ショーにて 2019年11月撮影
配属された地域の農業ショーにて 2019年11月撮影

訪問先の学校で行っていた環境教育授業では、可愛いアザラシのあかちゃんの写真を子供たちに見せて「きゃーカワイイ!」と喜ばせた後、そのアザラシの首にゴミが巻き付いている可哀想な写真を見せて「ひぃー!」とショックを受けさせるのが導入の定番でした。

筆者                         「今アザラシの赤ちゃんに何が起こっていますか?」

子供たち                 「ゴミが首に巻き付いて苦しんでいる!」

筆者                         「この後このアザラシはどうなるだろう?」

子供たち                 「死んでしまうかもしれない・・・」

筆者                         「どうすればこんな可哀想なことを防げるかな?」

子供たち                 「ゴミを海に捨てない!」「ポイ捨てを止める!」

と、だいたいこんなところに落ち着きます。さらに、「ゴミだと思うものでも、使い方によってはゴミじゃなくなるよ」とリサイクルのアイデアをいくつか紹介し、その後リサイクル工作を行うのがお決まりのパターンでした。この授業は大変好評で、特にペットボトル風車作りのワークショップは子供だけでなく、時に教員をも熱中させました。

褒められることが少ないのか、筆者に褒められたくて完成品を持って来ては押し合いへし合いになる子供たちが懐かしい
褒められることが少ないのか、筆者に褒められたくて完成品を持って来ては押し合いへし合いになる子供たちが懐かしい。

ジャマイカには図画工作授業が無い学校もあり、工作そのものが刺激的で喜ばれます。ハサミなどの道具を使い慣れていない子供も多く、四苦八苦しながらも一生懸命取り組んでいました。小学校の頃、図画工作の授業が大好きだった筆者は、ジャマイカの子供たちにも図画工作の楽しみを知って欲しい、創造性を育んで欲しいという思いから、活動後半の出張授業ではほぼ毎回リサイクル工作を行いました。

新聞で兜を作るワークショップも人気メニューのひとつだった

工作の過程で特に人気だったのが絵具です。普段手にすることがない絵具を見て輝く子供たちの目が、色塗りに熱中して真剣な眼差しに変わります。この集中して取り組む時間が、子供たちにとってとても大切な時間だと感じました。

そして「ジャマイカの子どもたちに褒められる機会がもっとあったらいいのにな」と普段から感じていた筆者は「素敵だね!とっても上手に出来てるね!才能あるよ!」という具合に、子供を褒める時はベタベタに褒めます。すると子供たちは恥ずかしそうに、そして誇らしげに輝く笑顔を見せてくれました。

図書館のサマースクールでティッシュの芯を使ってペン立て作りを行った時の子供たち作品

道具の取り合いで喧嘩が起こるのは日常茶飯事で、「先生分からない!こっち来て教えて!」という声も重なり、教室はいつもカオス状態に。「みんな一回黙って説明を聞いてー!」と叫んでいるこっちの喉がガラガラになり、授業の後はいつも汗だくでへとへとでした。

それでも、自分がカラフルに塗ったリサイクルおもちゃを持って、満面の笑みで「先生見て!」と寄って来る子供たちに癒され、また翌日も別の学校に出かけていく日々が、今となっては懐かしく感じられます。

地域の教会で夏休み中の子供を預かるサマースクールに出張授業へ。カラフルに塗ったペットボトル風車に喜ぶ子供たち
地域の教会で夏休み中の子供を預かるサマースクールに出張授業へ。カラフルに塗ったペットボトル風車に喜ぶ子供たち

ジャマイカの子供たちと過ごした時間を懐かしく思い出しながら、彼らが一年以上学校に通えていないことを思うと心配です。ジャマイカではコロナウイルス感染拡大の影響で、昨年3月末から対面授業をほぼ全面中止しており、このままいけば新年度の今年9月まで開校がないかもしれません。

インターネットやタブレットを持たない家庭の子どもたちがオンライン授業を受けられず、勉強が大きく遅れていることもそうですが、複雑な家庭の子供たちの逃げ場がないのは憂慮されるべき状況です。日本同様、コロナ以後ジャマイカでも家庭内暴力や性暴力の被害が多く報告されており、中高生の早期妊娠も問題になっています。一日も早い学校再開を願ってやみません。

2、ジャマイカのごみ事情

公設市場のごみ置き場が不衛生で長年問題になっている
Brown’s Town Market(St. Ann) 出典:Jamaica Gleaner

ジャマイカでは近年、政府の取り組みなどによってゴミ問題が話題にされ「リサイクル」という言葉はわりと定着しています。しかし実際のところ、国としてのリサイクル機能はまだ十分ではありません。

例えば、ジャマイカのあちこちに山積みになってポイ捨てされるペットボトルを、政府から委託された業者が「リサイクル」を掲げて回収しますが、それらのペットボトルが圧縮され海外に売り渡され、その先どうなるのかが見えません。

清涼飲料水会社が学校単位でペットボトルを回収し、より多くのペットボトルを集めた学校に賞品や賞金を贈るキャンペーンを毎年行っており、筆者もある学校の環境クラブのペットボトル集めに協力した経験があります。

学生や担当教員が汗を流しゴミ拾い活動をすることは素晴らしい行為ですが、活動の目的が「ペットボトルをたくさん集める事」に置き換わってしまい、本来の目的であるゴミの削減には繋がっていない印象が否めなかったことは残念な点です。とは言え、キャンペーンにエントリーするために各学校が「環境クラブ」を設立し、部員によって何らかの環境保護活動が行われることは、ポジティブなアクションであると思います。

一生懸命ゴミ拾いをする環境クラブの学生たち

そもそも、日本が細かくゴミを分別し再利用できるのは、税収あってこその仕組みですから、それをそのままジャマイカに当てはめるのは無理があります。ごみ焼却施設の建設や維持は資金的に難しいため、ジャマイカでは埋め立て方式が採用されていますが、埋立地はもうどこもいっぱいで、積み上がったごみが自然発火して大火事になったり、埋立地の近隣住民から有毒ガスによる健康被害が出たりして問題になっています。

埋立地で時折大火災が起こっており問題になっている。
Riverton Waste Disposal Site 出典:Jamaica Environment Trust

ジャマイカ政府はゴミ削減のため、テレビやラジオで繰り返し生ごみや紙ごみを家庭用コンポストで自己処理するよう訴えていますが、それを採用している人は多くありません。筆者はジャマイカでは生ごみは全て裏庭のコンポストで、日本の実家では家庭用屋内コンポストで処理しています。生ごみが一切出ないので、我が家のごみの量は極めて少なく「ゴミが減って肥料が出来る、こんな得なことはない」と実家の母も大喜びですが、始めるまでが億劫なのか日本でもジャマイカでもあまり広まらないようです。

実家で愛用の家庭用コンポストセット「ル・カエル」は臭い無しで虫も湧かない。
肥料になった土を元気のない観葉植物にかけるだけでいきいきと蘇る優れもの。
出典:エコクリーン(販売元)

協力隊として派遣された当初、地域単位でリサイクルを進めることを目標に調査していましたが、色々調べた結果「システムが追い付いていない」という結論に達し、学校や地域単位での分別回収やリサイクル推奨といった活動目標を一旦取り下げました。

そして「頭の柔らかい子供たちの感性に環境保護の重要性を地道に訴えていく」という、まさに与えられた要請そのままの活動計画を立て、出来るだけ多くの学校を訪問して環境教育授業を行う活動にシフトしました。

3、相反し対立する住民の利害関係

出典:Noranda Bauxite

協力隊員時代も現在も筆者の活動拠点になっているセントアン県は、アルミ等の材料になる「ボーキサイト」の産地です。観光業に並んで、ボーキサイトはジャマイカの最重要産業で、外貨獲得の貴重な手段になっています。

ボーキサイトを採掘する際、山の斜面を深く掘り起こすため、環境保護の観点から見ればこれは自然環境を破壊する行為と言えます。そのためボーキサイト会社は、採掘後は土地を再生させ地域農業に貢献することを約束していますが、採掘に反対する人は「地中深く掘り起こした後に土を少し被せるくらいでは破壊された自然環境は元には戻らない」と言います。また、赤土が剥き出しの道路が延々と続く道を車で走っていると、採掘と採掘跡地を農地へと復帰させる行為が同じバランスで行われているとは残念ながら思えません。

出典:Jamaicans.com

2004年のThe Worthington Post紙には「採掘地や製油所から噴出するアルミナ粉塵を吸った近隣住民が呼吸困難など深刻な健康被害を訴えているが、ジャマイカ政府は粉塵と疾患の関係を認めていない」という内容の記事が出ています(“Ill Jamaicans Putting Blame On Bauxite-Alumina Industry” By Carol J. Williams /November 7, 2004)。

この記事の中で「(粉塵の)排出量と呼吸器疾患との関連性の新たな証拠は、健康被害による近隣住民の怒りの声が高まる中『ジャマイカが(観光に次いで)2番目に大きな産業を発展させるために、どのような代償を支払うのか』という疑問を提した」とあります。

負債の多いジャマイカ政府が、主要産業のひとつであるボーキサイトを簡単に手放せない状況は、想像に難くありません。過去に日本でも、水俣病やイタイイタイ病などの深刻な公害があったことは、読者の皆さんもご存じの通りです。ジャマイカでも例外なく、産業発展の裏で環境破壊や住民の健康被害といった問題が存在していることは、否定し難い事実ではないでしょうか。

最重要水源「コックピットカントリー」採掘反対の嘆願書を国会議事堂の書記官に手渡す住民
出典:The Gleaner (Published: Wednesday | September 18, 2019 | 12:09 AM Paul Clarke and André Williams/Gleaner Writers)

憶測の域を出ませんが、今これを書いている筆者は「ひょっとして、たくさんのジャマイカ人の友人知人が副鼻腔炎や喘息の持病があるのは、ボーキサイトとも関係があるのかな?」と疑問に感じています。これまでは、ジャマイカは埃っぽく、交通量の多い都市部では燃費の悪い車がたくさん走るので、埃や排気ガスの影響で気管支系の持病を持つ人が多いのかなと思っていましたが、実際のところは分かりません。一部の学者から、特にアルミナ工場の近隣住民について健康モニタリングが必要との声が出ているようですが、調査が実施されるかどうかは不明です。

一方で、地域にはボーキサイト会社の恩恵を受ける人が少なからずいます。ボーキサイト産業に関わる人はもちろん、土地の再生プロジェクトで一時的に仕事を得る人、ボーキサイト会社が出す奨学金を受けて進学する学生、助成金を受けてアートや地域振興のプロジェクトに取り組む人などがそうです。

筆者も参加した、ボーキサイト会社のイベント会場で行われた農家応援イベントNoranda Expoのポスター

現在はコロナの影響で開かれていませんが、普段は地元で地域振興イベントを頻繁に行い、地元の農家が出店料無料で販売できるファーマーズマーケット、鑑賞無料のスター発掘イベントなど様々あります。筆者自身、協力隊員時代は農家応援イベントを手伝ったり、ボーキサイト会社が主宰する担当者会議に参加したりして、深く関わっていました。

このようにセントアンでは、ボーキサイト産業を巡る住民の利害関係が複雑に絡んでいます。

Noranda Expoの会場

4、ジャマイカの水源、コックピットカントリー

出典:Jamaicans.com

ジャマイカの水の3分の2を供給する最も重要な水源地帯が、コックピットカントリーです。コックピットは、奴隷支配から逃げ出したアフリカ人奴隷たちが隆起の激しい地形を利用して避難民コミュニティを作り、今でもその子孫が指定保護地区で生活していることでも有名です。

そのコックピットがボーキサイト会社によって採掘されている事が問題視されており、環境保護団体や住民によるデモが行われたり、その様子がメディアで大きく取り上げられたりしています。レゲエアーティストや著名人もSNSなどを通して反対表明し、世論に影響しています。

コックピット採掘反対のデモの様子
出典:The Gleaner (Published :Thursday | September 19, 2019 | 12:00 AM)

コックピット採掘反対の世論を受け、2017年11月21日、ジャマイカの首相Andrew Holness(アンドリュー・ホルネス)は、議会で指定されたコックピットカントリーの境界を発表し、この約74,726ヘクタールに及ぶ土地での採掘は閉鎖されるべきであると述べました。

しかしこの土地が保護地域であるとは宣言されておらず、法律で採掘が禁止になったわけではありません。さらには、指定された保護地域から除外されたコクピットカントリーのコミュニティでは、ボーキサイトの探査と採掘が拡大していると言います。

他方、ボーキサイト会社の従業員などによる採掘反対運動に抵抗するデモも起こっています。彼らは「採掘が水源を汚染しているというのは誤報である」といった主張や「雇用を守れ」といった主張をしています。

「ノランダ(ボーキサイト会社)の従業員の99%はジャマイカ人だ」というプラカードを持つ人 出典:Loop Jamaica(LOOP NEWS CREATED : 17 SEPTEMBER 2019)

ある知人は「コックピット採掘反対デモに行こうと友人に誘われ、参加したい気持ちは山々であるが、ボーキサイト会社には何かと世話になっているので参加できない」と話しました。そういう立場の人たちが、ここセントアンでは珍しくなく見られます。

私自身、環境教育隊員として環境保護を唱えつつも、ボーキサイト会社の地域還元イベントで何度もブースを出し、地域の子供たちを楽しませるため汗を流しました。環境を守ろうとする住民と、ボーキサイト会社からの恩恵を受けて生きる住民の利害関係は、原発や米軍基地がある日本の地域でも似たような構造が見られますが、セントアンでもやはり対立する主張や立場の人たちが地域の中でリアルに混在しています。

「ノランダ(ボーキサイト会社)は私に奨学金をくれた」というサインを持つ少女
出典:The Gleaner (Published: Friday | December 11, 2020 | 12:15 AM Janet Silvera/Senior Gleaner Writer)

5、ジャマイカの持続可能な発展に寄与するには

地域のために汗を流すフォスターさん

写真に映るフォスターさんは、コックピットカントリー境界内にあるコミュニティの住人で、一部土地を保持しています。採掘跡地を農地として再生するなど、地域のプロジェクトマネージャーのような役割を無償で20年続けるフォスターさん。土地を採掘される地域住民当事者として、ボーキサイト会社とどう関っているのか尋ねると、

「トラクターの進入を妨害する座り込みをやったっていいんだ。だけど、それでは村の人たちは助からない。もちろん環境破壊に反対する気持ちはあるけれど、自分の力ではどうにもならないこともあるだろう。だから、ボーキサイト会社と交渉し、駆け引きをして、なるべくたくさんの地域還元事業を取り付けるんだ。そうすれば村の人たちが作物や仕事を得ることができるからね。

と話してくれました。理論だけでは片付かない、賛成や反対と言い切れない現実がそこにあるのだと思います。彼はこれまで、ボーキサイト採掘跡地などで農業や養蜂などたくさんのプロジェクトを行ってきました。ボーキサイト会社に限らず、UNや行政からも環境保護プロジェクトの助成金を取り付けて事業を進めていますが、自分の肥やしにするということがありません。ジャマイカの人の分け合う精神(Share)が、ここでも輝いています。

最重要資源であるコックピットカントリーを守ることは国の資源を守ることであり、ジャマイカの未来を守ることであるのに間違いはありません。「一度壊してしまったら後戻りできない。人間が自然に生かされているということを忘れてはいけない」と考えるたくさんの住民、学者、アーティストが採掘反対の声を上げています。全くもって正しい意見であると思います。

他方、セントアンに住むことで自分自身がボーキサイト産業の恩恵を受け、フォスターさんのようにボーキサイト会社から協力を取り付けて地域振興に尽力する人たちの働きを目撃します。フォスターさんは「地域に、すごく勉強熱心で成績が良いけれど、母親がシングルマザーで進学するお金のない女の子がいた。俺はボーキサイト会社のマネージャーに電話して『なぁ、俺が自分のために物乞いしないってこと、知ってるよな。でも、俺は今あなたに心から乞う。どうか、彼女に奨学金を出してやってくれ』とお願いして、今その女の子は大学の2年生になっているんだよ。成績も良いんだ」とも話してくれました。闘い方というのは、それぞれの立場で違うのだと思います。

ジャジャの闘い方とは一体何なのか。ジャマイカの持続可能な開発のあり方をジャマイカの人たちと共に探るため、コロナの影響でなかなか動きづらいのですが、手探りでも何か始めなくてはと強く感じているところです。

最大級のリスペクトをフォスターさんに送ります!Nuff Respect!

過酷な幼少時代を乗り越えたジャマイカ人テーラー「ユリ」との繋がり

ユリさんとの出会いはおよそ5年前。人との出会いが何重にも重なって生まれた、NPO法人LINK UP JAJAとユリさんとのめぐり逢い。

ここからは、筆者とユリさんとの出会いや、過酷な幼少時代を生き抜き人生を切り開いたユリさんのヒストリー、NPO法人LINK UP JAJAの今後のビジョンなどについてご紹介したいと思います。(以下敬称略)

  <目次>

1、ユリとジャジャを巡り合わせた「リサ」という人

いつも写真を撮る側のリサ。iPadはアメリカに住む息子からの贈り物。

「リサ」と初めて出会った筆者は、当時18歳。高校卒業後ジャマイカに語学留学し、20歳直前まで過ごした筆者に、最終学期マンツーマンで教えてくれた英語の先生がリサでした。リサはアメリカ人ですが、イギリスとジャマイカのハーフである夫アンドリューと共にジャマイカに移住して、もう50年になります。

リサ、アンドリューのゴードン夫妻。とても70歳には見えない!

リサは英語の教師ですが、筆者が彼女から学んだのは語学だけではありません。彼女の授業では教材がそのまま使われる時間はごくわずかで、価値観人生観社会問題など、実に様々なことがトピックにされます。

「外国人としての自分がジャマイカとどう向き合うか」という課題について、筆者がリサから受けた影響は大きく、筆者は彼女を「ジャマイカの母」と呼んでいます。彼女もまた筆者を「娘」と呼び、血縁を超えた「家族」になっています。

2017年ゴードン夫妻宅にホームステイ中の筆者とリサ

実は、リサとアンドリューのゴードン夫妻は、2人の間に恵まれた3人の息子の他に、たくさんの養子を迎えています。養子は皆、彼らが暮らす地域出身の子供たちで、その一番初めの養子がユリなのです。

「子供たち」と言っても最後の養子は現在20代で、立派な青年になっています。村の人たちがゴードン夫妻に親しみ、尊敬の念を持って接している様子を見ると、半世紀前にジャマイカに移り住んだゴードン夫妻と地域との関わりの深さが見て取れるようです。

一番下の養子アントニーは現在自分の家を建設中。すごい!

ゴードン夫妻宅から徒歩10分くらいのところに家を構えるユリは、今でも彼らを頻繁に訪れます。

筆者がゴードン夫妻宅にホームステイした2017年に、筆者とユリは初めて出会いました。私たちはすぐに打ち解け、彼の自宅に下宿させてもらうことが決まり、4か月間ユリの家族「ピント(Pinto)一家」と共に過ごしました。

それ以来、筆者とピント一家はファミリーになったのです。つまり、ゴードン一家(リサ)、ピント一家(ユリ)、日本からやって来た筆者は、ひとつの大きな家族One Big Fambily(ワンビッグファンビリ※)になったというわけです。

※Fambilyとはジャマイカの言葉でFamily:家族

2、ユリとゴードン夫妻との出会い

大自然に囲まれるゴードン夫妻の自宅

当時20代だったゴードン夫妻がいつもストリートで見かけていた当時9歳のユリが、あまり家庭環境に恵まれない子供であることは明らかでした。いつも家にやって来るユリをいつしか家族のように迎え、食事を与え、学校に通わせたゴードン夫妻。

夫のアンドリューが仕事で町に下りていく時、彼のトラックの荷台には地域の子供がいっぱい乗っていて、風物詩のようでもありました。現在アンドリューは勤めていた会社を引退し、農業を営んでいます。

父を知らない子供はジャマイカにたくさんいますが、ユリもその一人でした。3歳の頃母親を亡くしたユリに、実の両親の記憶はほとんどありません。多くの時間をストリートで過ごしていたユリにとって、ゴードン夫妻は行き場のない自分を助けてくれた人生の恩人です。

彼はインタビューの中で「リサとアンドリューに、自分を拾い上げてくれてありがとうと言いたい」と深い感謝の念を述べています。「リサとアンドリューに学校に通わせてもらうようになって、文字の読み書きが出来るようになった。読み書きが出来るようになるというのは、人にとってこれほど喜ばしい達成はない。」と語るユリ。

学ぶことの尊さを、学びたくても学べなかった人が語ることで、その重みがひしと伝わってきます。

ゴードン夫妻の一番下の実の息子アリエルとアンドリュー。
アリエルは筆者と同い年で、お互いを兄妹と呼んでいる。

時としてジャマイカでは、地域の人たちと人間関係を築く過程で、貧困をはじめとする様々な社会問題に向き合わざるをえない状況があります。どうアクションするかは自分の価値観やポリシーに従う他ありません。

幼いユリも私と同じように、ゴードン夫妻の価値観や生き方に多大な影響を受けたのではないでしょうか。「家庭環境に恵まれなかった自分がどうやって生き抜いていくか」という課題に対して、ユリが導き出した答えは「一刻も早く経済的に自立すること」でした。

彼がインタビューで語ってくれた「16歳の時アンドリューに買い与えられた自転車を売り、そのお金でミシンを買ってテーラーになると決断し、実際に起業した」というエピソードが、そのことを証明しているような気がします。

リサ宅に集まり、家族みんなで夕食を食べた日。ユリはリサが作るご飯が大好き!

3、ユリの家族を通して考えさせられる「しあわせ」とは

おしどり夫婦のピント夫妻

ユリはインタビューの中で「私の妻ほど素晴らしい女性を、他に見つけることはできないだろう」と語っています。ユリの妻クリスティーンは、敬虔なクリスチャンで慈悲深い人であるばかりではなく、強い精神力の持ち主です。

彼女がこれまで並々ならぬ実行力で一家を支えてきたことについて、ユリはインタビュー中に「彼女は、なんでそんなことが出来るのか分からないけれどそれをやってのける、すごい人なんだ」と語っています。まさに縁の下の力持ちで、ユリもその働きを「一家の大黒柱」として賞賛しています。

現在ユリは妻、娘、孫2人の5人で暮らしています。ブルーマウンテンに位置するメリーランドの豊かな土地で、野菜や果物を育てながら、テーラーの仕事や運送業、小売業など、やれることは何でもやって家計を支えています。シングルマザーの娘の幼い息子たちが立てる騒音に悩まされながらも、おじいちゃんのユリはとっても幸せそうに見えます。

筆者が「甥っ子」と呼ぶユリの孫たち

物価に比べて賃金が低いジャマイカで、時に資金繰りに苦労しながらも、目の前の食事に、眠るベッドに、命あることに感謝するジャマイカの人たちを見ていると「しあわせって何だろう?」という根本的な問いが湧いてきます。

特にこのコロナ渦で日本の自殺者が増えているというニュースを観ると、ジャマイカよりもはるかに社会保障が充実しているはずの日本で、どうしてたくさんの人が自ら命を絶ってしまうのか、日本の「生きづらさ」について考えずにはいられません。

一方で、格差社会のジャマイカでは「お金があるということは、選択肢があるということ」と実感する場面が多くあります。また、貧困が教育機会を奪い、教育機会を奪われた人が貧困に陥り、犯罪率の高さに繋がる悪循環は、ここジャマイカでも深刻な問題となって長年居座っています。

この点について、ユリもインタビュー中に「ジャマイカは産業の発展にもっと力を入れるべきだ」と大変熱く語っておられます。

インタビューはユリの自宅の庭で行われた

4、ジャマイカの人たちとつながってサステナブルな取り組みを

出典:国連広報センター
言うが易し。自分が取り組めることは何だろう・・・

2015年9月の国連サミットで採択された、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標SDGsは 「Sustainable Development Goals」の略称ですが、ここでもやはり「持続可能な開発目標」ということが掲げられています。

先進国が一方的に開発途上国を「支援」しても、被支援国が発展を遂げられなかった苦い経験から、この「持続可能(サステナブル)」という概念が生まれました。お金がある国や組織が、ない国や組織に一方的に与えるだけでは、支援される側に依存体制が出来てしまいます。支援者が去った後、被支援者が独り立ちできる仕組みを目指すべきで、それが「持続可能」な支援のあり方です。

日本のテレビで、ある女優さんがアフリカの水が無い地域に飲み水製造機を届けに行くという番組を観たことがあります。あのプラスチック製飲み水製造機は果たして住民に維持・管理が出来るのか、修理に必要な材料は現地調達可能なのか、その部分について語られることはありませんでした。

NPO法人LINK UP JAJAのモットーは「サステナブルな取り組み」です。ジャマイカの人たちと繋がり、共に育ち、双方にメリットが生まれる仕組みを模索し、また日本の皆さんに「自分も仲間に加わりたい!」と思って頂けるムーブメントを巻き起こすため、活動を広げ、深めていきたいと考えています。NPOの正会員、賛助会員も大募集しております!

ホームページ等を通してお気軽にお問い合わせください。

日本初上陸!ジャマイカ人女性が『可愛すぎる!』と絶賛のハンドメイドバッグ

そのバッグのあまりの可愛さに、ジャマイカ人女性たちが“Too Cute(トゥーキュート)!”と言ったことからブランド名が付けられた2 qute collection(トゥーキュートコレクション)。本当にどれも可愛らしくて、見ているだけでワクワクするメイド・イン・ジャマイカのバッグを、今年CHAKA CHAKAオンラインストアで販売することになりました

もちろん、日本初上陸です!ここでは、ブランドオーナーさんとの出会いや、今回取り扱う製品についてご紹介します。

2 qute collectionのブランドオーナーであり、デザイナー、職人でもあるAndrea Sinclair(アンドレア・シンクレア)さん。とっても美人な彼女もToo Cute!

カバン作家のアンドレアさんとは、Conu’co Market (コヌコ・マーケット)というメイド・イン・ジャマイカ商品のみ出店が許される、ローカルにも人気のバザールで出会いました。コロナ以前の、2019年のことです。

年に数回開催されるConu‘co Market。コロナの影響でしばらく開催できていないのが寂しい。
出典:Instagram @conucomarket

Conu‘co Marketには質の良いジャマイカ産商品を求めて多くの人が訪れる。入場無料なのが嬉しい。
出典:Instagram @conucomarket

会場であるGrizzlys Plantation Coveはコヌコ・マーケットの他、ジャマイカ三大フェスのひとつであるRebel Salute(レベルサルート)というレゲエコンサートが開かれることでも有名です。毎年1月に開催されるRebel Saluteを観て「また今年も始まったな」と1年の始まりを実感するのですが、残念ながら2021年はコロナウイルスの影響でオンライン開催となりました。

レゲエトップアーティストの数々を拝めるRebel Saluteには、世界中からレゲエファンが押し寄せる。レゲエがジャマイカにもたらす経済効果は大きく、ジャマイカ政府がレゲエイベント等のプロモーションに関わるのは珍しくない。
出典:rove.me

100を超えるブースが並ぶConu‘co Marketは、食品、ファッション、コスメなど、そのほとんどがハンドメイドで、オーガニック製品もたくさん見られます。出店者の大半がジャマイカ人の小規模企業家で、各々のスキルを活かした製品をずらりと並べて販売しています。

ちょっと高いけど珍しくて美味しい食べ物や飲み物を楽しめるConu‘co Market。飲食しながらショッピング出来て楽しい!
出典:Instagram @conucomarket

この日、アフリカンファッションブランドを持つ筆者の友人も出店しており、通りすがる入場者に「ハロー、こんにちは!どうぞ見て言ってね」と声をかけ、商売に精を出していました。

友人のアフリカンブランドAMA Bでお買い物する私がカメラマンにパシャリされて、インスタグラムに載っていた。
出典:Instagram @conucomarket

Conu‘co Marketの広い会場をぐるり一周すると、可愛らしいバッグがたくさん並んでいた2 qute collectionのブースに目が留まりました。

女子のツボ突きまくり♡ 2 qute collectionsのブース。
出典:Instagram @2qutecollection

「すごく素敵ですね!このバッグ!!」と思わず声をかけていた筆者。蝶ネクタイが付いたクラッチバッグに心奪われたその時の私の写真がこちら。

手持ちがなくその場では購入できなかった蝶ネクタイのクラッチバッグ。

写真で筆者が履いているアフリカンのロングスカートは、友人のブランドAMA Bにオーダーメイドして作ってもらったもの。ジャマイカには素敵なメイド・イン・ジャマイカ製品がたくさんあるんです!

多くの女性が足を止めるアンドレアさんのブース。女性用バッグをメインに作っているが、メンズもオーダーできる。
出典:Instagram @2qutecollection

アンドレアさんとその場では連絡先を交換しなかったのですが、今年CHAKA CHAKAでメイド・イン・ジャマイカ製品を買い付けることに決めてから「あの人のカバン、もう一度見たいな」と彼女のことを思い出しました。というのも、アンドレアさんの製品を見た時、デザインが素敵で目に留まったのはもちろんですが、彼女のブースを見た時に「この人の製品は他と比べてかなり質が良いな」という印象を受けたのをはっきりと覚えていたからです。

クラッチバッグ ジャマイカカラー

ジャマイカにはたくさんの才能あふれる作家さんがおられますが、高品質に慣れている日本人から見ると「うーん、この縫い目ちょっと雑だな」とか、「この仕上げもうちょっと丁寧にしてくれたらいいのにな」と感じることもあります。それとは対照的に、アンドレアさんの製品はとにかく仕上がりが美しい。素人のこちらがあれこれ言わなくても「仕上がっている」のです!!

ジャマイカカラーのウエストバッグを持つアンドレアさん。ストラップを調整するとショルダーバッグやハンドバッグとしても使える。

インスタグラムを通してコンタクトを取り、彼女の製品を日本で販売したい旨を伝えると「もちろんオッケーよ!」と快諾してくれたアンドレアさん。コロナの影響で出店機会が減り在庫をあまり持っていないということでしたが、CHAKA CHAKAのために製品を作ってくれることになりました。おおよその注文内容をこちらで決めて、指し色や裏地などの細かい部分は彼女から「こういうのはどうかな」とアドバイスをもらいながら、オーダーリスト作りを進めました。

Tillyクラッチバッグ レッド

アフリカンテイストでありながらラスタカラーのような生地を裏地に使うところがさすが。Tillyクラッチバッグ レッド

安定した品質であることはもちろん、どの製品を手に取ってもアンドレアさんのセンスが光っています。また、ほんの少しの情報から日本人の好みを掴み取ってくれた彼女の勘の良さに「これぞプロフェッショナル」と筆者も脱帽しているところです。

ウエストバッグ ラスタカラー

日本の皆さんのハートをガッチリ掴むに違いないキュートなバッグが出来たことは写真を見て頂いた通りですが、2 qute collectionのバッグは使いやすさにもこだわっています。見た目のコンパクトさの割には容量が大きくて、スマホや小物が楽々入ります。内ポケットなどの機能も嬉しいですね。

Tillyクラッチバッグ ベージュの裏地はジャマイカカラーになっており、内ポケットも付いている。
スマホ、二つ折り財布、鍵くらいは十分入る大きさ。

クラッチバッグ ラスタカラーはCHAKA CHAKAのためにデザインしてくれた。Too Cute!

今回は女子向け製品だけではなくメンズも使えるユニセックスのショルダーバッグも仕入れていますので、男性の方もぜひCHAKA CHAKAオンラインストアを覗いてみて下さい。レゲエファンやジャマイカファンにはたまらないデザインになっています。

2 qute collectionの全ラインナップは、CHAKA CHAKAオンラインストアで見ることができます。

ショルダーバッグ カモフラージュ×ラスタカラー

アンドレアさんにも、他の職人さん同様、カバンづくりを始めた経緯や仕事に対する思いを語って頂きました。インタビュー動画も準備中ですので、そちらもお楽しみに!

アンドレアさんのご自宅に伺ってインタビューさせてもらいました。動画も近日公開!

夏にピッタリのスイカバッグ。CHAKA CHAKAオンラインストアで取り扱い中。

ジャマイカの酒ウンチク🍻

ジャマイカでも日本同様、お酒を飲みます。(筆者の周りの)日本人ほど“しこたま”飲みませんが、誕生日会やパーティーの際にはアルコールが振舞われます。

  <目次>

1、日本でも飲める!ジャマイカ産ビール

2、ソレルはクリスマスの必需品

3、ぜいたくワイン

4、超個性派マグナム

5、ジャマイカ定番!ラム酒

6、泥酔禁止。安心安全お酒の飲み方

1、日本でも飲める!ジャマイカ産ビール

出典:Red Stripe Twitter @RedStripe

現地で日常的に飲まれるのが、あっさりして飲みやすいジャマイカ産のビールRed Stripe(レッド・ストライプ)。決して物価が安くないジャマイカで、日本に比べて安いと思える数少ないアイテムです。1本330mlが税込み130円くらい※で、空き瓶を返したら十数円バックがあります。最近は缶も出ていて、軽いので助かります。

※ジャマイカドルの下落が続いているため日本円に換算すると以前よりも安くなった。

Red Stripeビールは、日本のレゲエバーやジャマイカ料理レストランに必ずと言っていいほど置いています。1本700円くらいが相場でしょうか。

出典:Red Stripe Website

ジャマイカに来てお酒を買う時、「Hot or Cold(ホットかコールド、どちらにしますか)?」と聞かれることがあり、「え、ホットビールってどういうこと?!」と初めは驚きました。今でこそ冷蔵庫の普及が当たり前になりましたが、ジャマイカでは今でも「冷たいものは飲まない」という人が多くいます。だからビールも常温で飲むのです。バーでは必ず、常温をホット、冷蔵をコールドとして区別して売っています。日本人の筆者にはぬるいビールのうまさはいまだに分かりませんが、特に中年男性が「ホットビールおくれ。」と言っているのをよく聞きます。

出典:Red Stripe Website

日本で見たことがないけど「あるといいな」と思うのが、Red Stripeのソレル味。ほんのり甘くてソレルの良い香り!日本人にもウケそうな味なのですが・・・

出典:Loshusan Supermarket

2、ソレルはクリスマスの必需品

前項でご紹介したRed Stripeのソレル味。日本で聞き慣れない「ソレル」は、ハイビスカス科の赤い花です。甘酸っぱくて、ソレルの実をかじると幼少期につつじの花の蜜を吸っていた時のことを思い出しました。

出典:Loop Jamaica

ジャマイカでクリスマスに必ず飲むのが、花の名前そのまま「ソレル」と呼ぶ、ソレルを煮出した飲み物。火にかけた水にソレルをたっぷり投入し、生姜と砂糖、数種類のスパイスを加えて煮出します。

乾燥したソレルも売っている。生のソレルはクリスマスシーズン以外ほとんど見かけない。
出典 myforkinglife.com

その真っ赤なゆで汁にさらにホワイトラムを加えることで、長期保存がきく飲み物になるそうです。トロっとして甘いですが、生姜やスパイスもしっかりと効いていて、とても美味しいです。

ソレルをスパイスと一緒に煮出しているところ
出典 myforkinglife.com
出典 myforkinglife.com

3、ぜいたくワイン

出典:Jamaican Treasures

近年ジャマイカの女性に大人気のワイン。ワインを飲む文化がジャマイカに定着してきたのはここ数年のことです。関税や輸入ルートの関係だと思われますが、ジャマイカではワインは高級品です。日本の「チープワイン」の感覚で同じワインを買っても、ほんのちょっと良いワインが買えるくらいの値段になります(つまり2000円くらい)。日本では貿易協定でワインの値段がすごく下がりましたよね。

アップタウンにある人気店 Uncorked
出典 Instagram @uncorkedja

例えば、ジャマイカでよく見るYellow Tailのベーシックなワインは、日本で1000円くらいですが、ジャマイカでは税込み2000ジャマイカドルくらいになります。日本円に換算すると1400円くらいでそんなに高く感じないかもしれませんが、最低賃金が週に9000ジャマイカドルであることを踏まえると、多くの庶民にとって2000ドルのワインは「ぜいたく品」でしょう。

出典 Loshusan Supermarket

「最近はどこに食事に行ってもジャマイカ人女性がワインを飲んでいるのを見るよね。」と話していたのは、写真に写っている筆者の友人のジャマイカ人女性です。少し前までジャマイカでワインなんて飲むのは外国人かよっぽどオハイソな方々でしたが、近年は一般のジャマイカ人にも親しまれるようになりました。そのおかげで種類も増えてきているようで、産地としてはアメリカ、スペイン、フランス、アルゼンチン、チリのワインをよく見ます。

しかし残念ながら、ジャマイカのワイン文化はまだまだこれからのようで、ワインに全く詳しくない筆者でも「うむ、これはひどい。」という代物が出てきたりします。今後の発展に期待!

友人の誕生日祝いに近くのレストランへ。筆者の右手にもYellow Tailワイン。
これが一番安かった。1杯600ジャマイカドル(420円くらい)

4、超個性派マグナム

Magnum大使のダンスホールアーティストSpiceとダンサーでもあるDing Dong
出典:Caribbean Life News

ジャマイカならではのお酒、アルコールでありながら精力剤としても人気なのが「Magnum(マグナム)」。「マグナム・トニックワイン」という商品名で売られていますが、ブドウなどを原料とする一般的なワインとは中身が全く異なります。ハーブ、ミード(蜂蜜酒)、トニック(強壮剤)の混合物で、100パーセント天然成分を売りにしています。強壮剤や体に良いとされるナチュラルハーブが入っているので「精力剤」と呼ばれるのでしょう。

アルコール度は16.5%で、味はちょっと薬みたいな味(チェリーフレーバー)。蜂蜜酒のせいか、シロップのように甘くて筆者は苦手です・・・。男性に限らず女性も飲むので、コロナ以前はパーティーでマグナムを大人買いしてテーブルにたくさん並べている風景もよく見られました。

出典 Magnum Instagram @magnumtonicwine

マグナムは「ダンスホール」と呼ばれる、ジャマイカの若者に人気な音楽分野と様々な場面でタイアップしています。マグナム企画の「Magnum Kings and Queens」というスター発掘イベントで、日本人レゲエアーティストのRankin Pumpkin(ランキン・パンプキン)が準決勝まで上り詰め、社会現象を巻き起こしたのは2017年のことです。当時のジャマイカでは、道を歩けば「ランキンパンプキン知ってるか?」と話しかけられました。今でもたまにあるので、すごい影響だなと感心します。

出典:Loop Jamaica
ランキンパンプキンについてはまた詳しく書きます!!

マグナムはダンスホールアーティストを大使に迎えてプロモーションをするなど、音楽と切っても切れない関係です。コロナウイルスの影響でほとんど全ての音楽イベントが中止になりましたが、本来ジャマイカではマグナムに限らず、様々なアルコールメーカーがイベントや大規模なコンサートを開催しています。

5、ジャマイカ定番!ラム酒

ジャマイカ・ラム・フェスティバル
出典:Loop Jamaica

そして、ジャマイカと言ったらラム酒!ジャマイカでたくさん採れるさとうきびを原料としたラム酒は、ジャマイカのお酒として一番メジャーです。男性に人気のホワイトラムは味が強いので、水割りというよりは甘いジュースで割って飲む人が多いです。ジャマイカのホワイトラムと言えば、何と言っても「Wray and Nephew」!色々種類がありますが、この「レイ&ネビュー」というブランドのホワイトラムが大人気です。

出典 Loshusan Supermarket

筆者個人的には無色透明のホワイトラムよりも、茶色のダークラムが好きです。二者の違いは、その製造法にあります。「ホワイトラム」は内側を焼いていない樽で貯蔵するため、さとうきびや糖蜜といった素材の味が、自然なまま味わうことができるタイプのラムです。対照的に「ダークラム」は、蒸溜した原酒を、内面を焦がした樽で3年以上貯蔵するため、樽からの独特な香味成分が出て濃褐色になるのが特徴です。

出典 Myers Rum Website

ジャマイカ産ダークラムはたくさん種類がありますが、特に有名なのが「Myers(マイヤーズ)」です。日本のレゲエバーでも必ず置いているこのマイヤーズ、残念ながら、日本での終売が決まりました。新型コロナウイルスの影響により、輸入していたキリンビール株式会社が、ブランドオーナーから安定した製品供給を受けることが困難になったそうです。マイヤーズラムをコーラやソーダで割ったラムコーク、美味しいんですが・・・泣。

出典 Myers Rum Website

マイヤーズラムと並んで人気なジャマイカ産ダークラムの「Appleton(アップルトン)」。最近ラベルがスタイリッシュなデザインに変わりました。レギュラーも美味しいですが、黒いラベルの12年物はまろやかでほんのり甘く、とても美味しいです。日本のバーなどでも見かけます。

出典 Appleton Website

現在はコロナのせいでジャマイカでも外出禁止令なども発令されていて、なかなか遠出しづらいのですが、いつか行ってみたいのがAppletonのラム工場見学ツアー。入場料を払って工場内を見学する際、年代物のラムをテイスティングできるそうです。St. Elizabeth(セント・エリザベス)という県にあり、コロナ以前は観光客にも人気のスポットでした。

出典 visitjamaica.com

6、泥酔禁止。安心安全お酒の飲み方

出典:visitjamaica

ジャマイカで、泥酔はドン引きされます。良い意味でも悪い意味でもカッコつけのジャマイカでは、ベロベロに酔うのは格好悪いことです。また、健康的な生活を送るジャマイカ人は二日酔いをすごく嫌うので、お酒を飲みながら水を飲むという作業をかなり真面目に行う人が多いです。さらには、安全確保の意味でも泥酔できません。酔っぱらって電車のシートで爆睡しているサラリーマンは日本の風物詩ですが、治安がいいから成せる技です。むしろ、そんなことできない国がほとんどですよね。日本ってすごい!

出典 Travelling Lamas
St. Elizabethにある人気スポット、ペリカンバー。

ジャマイカの酒うんちく、いかがでしたか?これを機に、日本でも手に入るジャマイカのビールやラム酒を試してもらえると嬉しいです!

木彫師トニーさんが彫る、黄金に輝くジャマイカの椰子の木。





今回は木彫り職人のトニーさんを紹介します!

トニーさんはモーリスさんがいるマーケットの斜め向かいにある、大規模な土産物マーケットであるOcho Rios Craft Market(オーチョリオス・クラフトマーケット)にお店を構えます。

やはり、この日も歩いているお客さんは私だけ・・・。ジャマイカでは観光客の受け入れを行っていますが、そのほとんどがオールインクルーシブホテルに滞在します。ジャマイカ政府もコロナウイルス感染拡大防止の観点から、ホテルの外に出ないよう要請しています。そのため、アメリカなどから観光客が来ないではないものの、街中には観光客が戻ってこないのです。

▲疲れたのでココナッツ飲んで休憩!この日は2時間以上マーケットを歩き回って品定めした。御覧の通り観光客が自分以外おらず、閑古鳥が鳴いていた。

少ないお客さんが入ってきたとなると、一つでも商品を売ってなんとかその日の売り上げゼロを免れたい思いから、マーケットに多数あるブースからのラブコールがハンパありません!

「ハロー、ナイスレディー!見るのはタダだから、見て行って。ほら、こっちこっち!」と有無を言わさぬ勢いでお店に導かれます。コロナ以前から結構強引ですが、やはり商売が厳しい状況にあるため、客引きの勢いがパワーアップしています!笑いごとではなく、本当に厳しいのです。

▲ココナッツ(ヤシ、椰子)売りのおじさん。ジャマイカでは飲むココナッツを「ジェリー」と呼ぶ。

▲ココナッツウォーターを飲んだあとは、実を割って中に残っているゼリーを食べる。これがまた美味しい!

大変な思いをされているお土産屋さんのみなさんに労いの気持ちを持ちながらも、こちらも商売ですから品定めには時間をかけます。この日は木彫りにフォーカスしていたのですが、マーケットに出ていた木彫りを全て見て、「この人!!」と思う木彫り職人さんに出会いました。それが、トニーさんです。

トニーさんの木彫りはデザインが可愛らしいのはもちろん、色使いがポップでキュート!サンセットを受けゴールドに輝くヤシの木の色使いに、一目惚れしました。

トニーさんにインタビューを申し込むと快く引き受けてくれましたので、ここでその内容をご紹介します。

(以下、T:トニーさん、C:CHAKA CHAKA)

C: トニーさん、あなたのことを少し教えて頂けますか?

T: 僕が小学校に通っていたくらい小さい時、僕のおじさんが木彫りをやっていたんだ。僕はそれを見るのが好きで、自分でも木彫りをするようになったんだ。

C: 何年くらいやっているんですか?

T: 20年はやってるね。もう長いことやってる。

C: あなたの作品を少し見せてもらえますか?何があるんだろう・・・

T: 恋人、ハーレーダビッドソン(なんででしょう?笑)、魚、エイ、キリン・・・

C: 自分の仕事は好きですか?

T: 好きだよ。好きなんだけど、ほら今コロナのせいでビジネスがスローなんだ(売り上げが少ない)。でも諦めずに、いつか良くなることを願って続けているよ。

C: ワクチンなんかの影響で観光客が戻ってくると期待されていると?

T: そうだね、観光客が戻ってきてちょっとでもお金を落としていってくれないと。

C: そうですね。トニーさん、日本の皆さんになにか一言ありますか?

T: ああ、君が次来る時は日本から友達を連れてきて欲しいな。そしたら君に何か良いものをあげるよ(お友達紹介してくれたらお礼をするよという意味。ジャマイカらしい!笑)。

C: ほんと、そうなるといいな!トニーさんありがとうございました。

(インタビュー終わり)

とっても素朴なトニーさん!彼の人柄が木彫りにも表れているようです。お部屋に、お店に、ジャマイカに降り注ぐ太陽をいっぱい受けたヤシの木の木彫り、いかがですか?

ジャマイカのローカル言語、パトワ語の魅力

私はパトワが大好きです。今年2021年の1月13日、アトランタから飛び立った飛行機がジャマイカの首都キングストンに降り立って間もなく、飛行機の外から整備員か何かのおっちゃんの叫び声が聴こえました。その「え?え?ちゃうがな、そこやないか!」的べたべたのパトワの響きが「あ~ジャマイカに戻ってきたな~」と感じさせ、思わずにやっとしていた私です。

   <目次>

1、パトワ語の語源

2、Miss Louの功績

3、唯一無二、パトワ語の魅力

1、パトワ語の語源

パトワはジャマイカのクレオールで、アフリカ奴隷が話すアフリカ語と植民地支配をしていたイギリス人が話す英語がミックスされて生まれたと考えられているそうです。ジャマイカの学校教育では、基本的にパトワは禁止で生徒には授業中は正しい英語を話すことが求められます。公用語である英語を正しく使えるかどうかは安定した仕事に就けるかどうかにも直結するため、学校現場では正しい英語の取得が求めれるのです。とは言っても多くの先生も生徒もパトワがネイティブランゲージのようなものですから、休み時間などはパトワで溢れています。

ジャマイカのお土産屋さんでよく見るパトワの壁掛け。出典「JAMAUSSIE」
http://www.jamaussie.com/jamaican-patois-patwa-for-dummies/

2,Miss Louの功績

ジャマイカ独立記念日や解放記念日では、必ず着られるドレス。ミス・ルーも度々着ていたこの
「ナショナルバンダナ」と呼ばれる柄は、ジャマイカの正式で伝統的な布に指定されている。
出典:JAMAICA NATIONAL DRESS

しかし、パトワこそがジャマイカオリジナルの文化を形成しているということで、文化保存のために学校でもジャマイカ語を教えるべきだと主張するグループもいます。Miss Louの愛称でおなじみのルイーズ・ボネット(1919-2006)は文化的パトワの保存に注力した人物ですが、ジャマイカの独立記念日や解放記念日などのイベントでは必ず彼女の功績が称えられます。

3、唯一無二、パトワ語の魅力

パトワの訛り方には規則性があります。「珍道中!ジャマイカ日記⑭」でも書いたhustling(ハスリング)が「オスリン」になるのはHの発音が抜けるからで、イタリア、スペイン、フランスでもHは発音しないそうです。N音がべたっとしてジャマイカ語のHow are youであるワーグワンが「ワーグワーァヌ?」になるのはアフリカ由来なのかもしれないし、なぜかSomethingの真ん中を全部省略して「ソッム」と言ったり、その規則性に気づくと「なるほどな~」と面白い。

レゲエの重鎮、故シュガー・マイノットの名曲「ハーブマン・ハスリング」のレコードジャケット。
前述した通りジャマイカ訛りではHが抜けるため「アーブマン・オスリン」と発音される。
出典:reggaecollector.com

今日はわたしが「なんじゃそりゃ!」と思った面白いフレーズをいくつか紹介します。

A it man! (アイッマン!)ほんまそれ!

Mi cyaan badda.(ミキャーンバダ)マジ無理。

Yuh nuh easy.(ユノイージー)やるやん。おもろいやん。さすがやん。

日本人が書いたパトワ語辞典はたくさんありますが、言葉遊びが好きなジャマイカンはどんどん新しい表現を創り出すので、私もいつか更新版を書きたいな~♪

ジャマイカの新聞のイラストはパトワで書かれる。
圧倒の速さで世界を制したアサファ・パウエルがウサイン・ボルトに「ステロイド打ったって俺達にはかなわないぜ」と言ってる。
出展 Jamaica Observer

あなたはなぜジャジャに?vol.1

4月を迎える前に桜は満開となり、早くも葉桜が増えてきた今日この頃。

昨年の9月に立ち上げたLINK UP JAJAは早くも半年がたち、少しずつメンバーも増えてきました!

そこで新企画!「あなたはなぜジャジャに?」

記念すべき1人目は、LINK UP JAJAの総務&経理を一手に引き受けている翔子さん!

レゲエ好きが高じて、新婚旅行もジャマイカへ行っちゃった翔子さんに、初渡航で見つけたジャマイカの魅力と、ジャジャのこれからについてお伺いしました。

LINK UP JAJAではどんな役割を担っていますか?

 うちはもう裏方専門で。なっちゃんがジャマイカに戻った後に役所へ提出する書類関連とか、経理を主に担当しています。あとなっちゃんとか周りの人がやりたいと言ったことを支えていきたいですね。うちも思いつきはするので、そのアイデアをなっちゃんにも伝えつつ決まったことをサポートしつつ。仕事で文章の添削とか会社の発行物とかも多いから、そういった分野でも力になれたらなと。

新婚旅行で人生初のジャマイカ!いかがでしたか?

なんかやっぱりどこにおっても、レゲエとか。レゲエじゃなくても知ってる曲ばかり聞こえてくるんっていうのが、知っている好きな曲ばかりはいってくるのは楽しかったかな。日本だとコンビニでもアイドルの曲とか、全然好きじゃない曲とかが自然に耳に入ってくるやんか。そういうのが全然なくて。常に好きなものみたいな。

あとブルーマウンテンにも行って、ただの山なんやけど日本とは全然違って、マンゴーが落ちててバナナがなっているとか。ほんまに山のものを食べてみんな生きてるんだなって。そこで採ってきたフルーツが朝ごはんにあったりして。そういうところが良かったね。

レゲエの魅力を教えてください!

リズムの取り方とか独特やし。あとは元気になるというか。ありきたりやけど。どんな時でも聞ける感じ?朝でも昼でも夜でも。聞いててリラックスできるところが好きかな。

日本人に伝えたい、ジャマイカのおすすめスポットはありますか?

多くの日本人にとっては本当に得体のしれない国って感じやと思うんですけど、私が行って思ったのは自然が豊かでそれが良かったのでそういうところを知ってほしいかな。

ジャマイカで一番良かったのが川下りなんやけど、2時間ぐらいかけて。浅い川をおっちゃんが5mぐらいの竹で作ったいかだで、竹一本で漕いで案内してくれるんやけど。それが気持ちよくて!ジャマイカっていうとレゲエだコーヒーだみたいなそういうところしかでてこないけど。もしもう1回行くならもう1回やりたいなって思う。海ももちろんきれいなんやけどね。

あとお土産に木彫りのインテリアの飾りを作ってもらって。それは普通のお土産屋さんのおっちゃんやったんだけど、それがすごく良くて!荷物になるから1個しか買われんかったんだけど、すごいね。その辺に座っているおっちゃんがそれを掘って、これだけ作品作ってんねやと思うと。クラフト方面でも売り方を考えたらいけるんじゃないかなって。

旦那さまと木彫りのおっちゃんと一緒に。鳥がストローで飲んでいるRed Stripeはジャマイカ産のビールです!

技術は高くはないねんけど。笑 味があるというか。日本人と感覚が全然違うから。そこをそうする?っていうデザインセンスというか美的感覚というか。独特ですごく良かった。

LINK UP JAJAの良いところはどこですか?

今私が思うのは、いろんなことができる人が自然と集まってるというか。デザイン関係もそうだし。Web関係もいたり。言葉を紡ぐ人がいたり。音楽方面ですごく人脈のある人がいたり。やろうとしていることはジャマイカの支援でピンポイントなんだけど、集まっている人の層が分厚いというか。それがすごく面白いなって思う。

翔子さんありがとうございました。

ジャマイカのご飯 vol.1

美味しいジャマイカ料理をご紹介♪

 〈目次〉

1、ジャークチキン

2、アキーアンドソルトフィッシュ

3、カリーゴート

4、サンデーディナー

1、Jerk Chickenジャークチキン

ジャマイカ料理で一番有名なのがジャークチキンです。日本のレゲエバーでも必ずと言っていいくらい置いています。

「ジャーク」とは突き刺すという意味で、チキンをスパイスに漬け込む際に味が染み込むように肉をフォークなどで突き刺すことから「ジャークチキン」という名前になっているそうです。

ジャークチキンはジャークパンと呼ばれるドラム缶で燻し焼きにします。スモークされたスパイシーなチキン。これはビールが進みます!

ジャークチキンを家庭で作るための「ジャークソース」がジャマイカの大きいスーパーに必ず置いています。ジャマイカの代表的な唐辛子であるスコッチボネットペッパー、ニンニク、ネギ、タイムなどなど、沢山の種類の「シーズニング」と呼ばれる野菜や香辛料に漬け込んで作るジャークチキンですが、ジャークソースがあれば簡単に下準備できるという点で人気です。

日本で手に入りそうなのが、ジャマイカで人気、Walkerswoodのジャークソース。セント・アン県の「ウォーカーズウッド」という緑豊かな地域の工場で作っています。地元の起業家が小さな工場から始めて、今では大きな企業になっているローカルビジネスの成功モデル。日本でジャマイカグッズを扱っている方が販売しているようなので、気になる方はググってみてください♪

2、Ackee and Saltfish アキー&ソルトフィッシュ

でも実は、ジャークチキンはジャマイカの「ナショナル・ディッシュ」ではないのです。ジャマイカが正式に「我が国の代表料理はこれだ!」と言っているのが、アキー&ソルトフィッシュです。

写真の真ん中の黄色いスクランブルエッグのようなおかずが「アキソル」ことアキー&ソルトフィッシュ。アキーはackeeと書きます。赤い実の中に黄色い実が入っていて、それを下茹でしてから調理します。

実はこのジャマイカのナショナルフルーツであるアキー、日本のフグじゃないけれど、実が開く前に無理やりこじ開けて食べると死ぬくらいの猛毒だそうです。私が18歳の時にジャマイカに語学留学していた時、英語クラスにお隣の国ハイチからの留学生が「ハイチにいるお父さんに『絶対にアキーを食べてはいけない』と言われたから僕はアキーを食べない。」と言って、みんなに「えー!こんな美味しいもの食べないなんて!」と驚かれていたのを覚えています。

ソルトフィッシュというのは塩鱈(タラ)のことです。アキソル以外にも様々な料理で使われるこのソルトフィッシュは大西洋で採れるそうで、実は外国からわざわざ輸入しています。16世紀、イギリス統治時代にイギリス人が船に乗せても腐らないようにタラを塩漬けにして保存食として運び、ジャマイカ人のルーツであるアフリカ人奴隷に安価な食糧として与えていたことが始まりだそうです。

写真で黄色いアキソルを囲むのは、ドンプリンと呼ばれる小麦粉で作ったお団子。白いのが茹でドンプリンでドーナツのようなものが揚げドンプリン。他、茹でバナナ、揚げた「パンの実」、ヤム芋。

これは写真用にこんなにも炭水化物を沢山持って美味しそうに見せているのではなくて、ジャマイカのレストランでアキソルを頼むと本当にこれくらい盛られます。これを全部食べると1年に7キロくらい太ります(NPO法人LINK UP JAJA理事長調べ。実体験)。

上述した「パンの実」は「ブレッドフルーツ」と呼ばれる果実(かじつ)です。わたしの滞在先の裏庭にもでっかいブレッドフルーツの木があります。人の頭くらい大きい、重い実です。

緑色の皮が真っ黒になるまで直火でローストして、皮を剥くと白い実がほんのり黄色くなります。そのままでも美味しいですが、油で揚げるとまた美味しい~!むちゃくちゃ油を吸うので高カロリーだけど、ちょっと塩を振りかけると美味しくてパクパクいっちゃう!

3、Curry Goat カリーゴート

そしてジャマイカ人に大人気なのがヤギのカレー煮込み、「カリーゴート」です。日本で「マトン」が苦手な人はやはり動物臭が苦手かもしれませんが、カレーにすると臭みも抑えられ、その脂っこさでご飯が進みます。チキンやポークよりも割高なので、ジャマイカのご馳走です。

ジャマイカ産のヤギ肉は外国産のヤギ肉より高いです。ジャマイカでは両方売っています。「マトン」と「ゴート」はタンパク質の含有量などが違うそうですが、ジャマイカで「マトン」と言ったらオス、「ゴート」と言ったらメスだそうで、「シーゴート」SheGoatと言ったりします。

4、(カルチャー)Sunday Dinner サンデーディナー

手前の紫のカブのようなものはビーツ。甘酸っぱく炊くと美味しい!

ジャマイカでは「サンデーディナー」と言って日曜日にご馳走を食べます。ディナーと言っても午後2時くらいに食べるので遅めのランチな感じ。お腹いっぱい食べるので夕食はおかしをつまむくらいで済みます。

前日の土曜日はスープの日で、夕食は具沢山スープだけで済ませます。金曜日はケンタッキー(KFC)やハンバーガーなどファストフードを食べる人が多い。金曜日のKFCはだだ混みで長蛇の列だから私は絶対行かない(笑)!月曜から木曜の夕食は、あるものを適当に料理して食べます。曜日によって食べるものが決まっているって、日本にはない感覚で面白いですよね!

ストリートビューで行く!絶景ジャマイカ

海外旅行はもちろん、国内旅行さえも満足に行けない日々。

テレビやYoutubeを通して、異国の地に思いを馳せる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コロナ禍の今だから楽しめる!在宅ジャマイカ旅行へお連れしたいと思います!

1、世界に誇るジャマイカの絶景ビーチ

世界ベストビーチに選出されることの多いカリブ海の島々。海に囲まれたジャマイカも例外ではありません。

中でも絶対に外せないのが、島の西部に位置するセブンマイルビーチ!

その名の通り真っ白なビーチが7マイル(およそ11㎞)続いています。

遠浅のため、透明度の高い海を奥のほうまで歩いて楽しめるのも特徴の1つ。

ストリートビューでもその透明度を十分楽しめますね!

ジャマイカではまだまだ写真の数が足りず、ストリートを歩ける部分はごく一部なのですが、

このセブンマイルビーチには一部散策できるところがありました。ぜひ遊びに行ってみてください。

2、ジャマイカを感じる壁画アート

海外旅行の面白さって、景色や美味しい料理だけではなくて、気候とか現地の匂いや音、街中の色使いなど日本にはない空気を感じるとこにあると思うんです!

気候や匂いはストリートビューでは分かりませんが、ジャマイカを感じられる地元の壁画アートを見つけました!

壁画の右に書かれているJimmy Cliffは、

グラミー賞受賞歴もある御年72歳のジャマイカを代表するレゲエシンガの1人。

1978年には日本公演もしたことがあるので、ご存じの方もいるかもしれません。

一番右の画にはGreatness, Self love, Joy, Mother, Visionなどポジティブな言葉が並びます。

ジャマイカの壁画はここだけではなく、レゲエアーティストの自画像を中心に町中に溢れているそう。

捜せばお気に入りの1枚が見つかるかも!

3、中まで入れる!魅惑の大聖堂から洞窟探検まで

ストリートビューと言っておきながら、楽しみ方は景色と外観の観賞だけに留まりません。

首都のキングストンにあるホリートリニティ大聖堂では、礼拝堂の中に入ってその荘厳な内装を見学することができます。

ステンドグラスはもちろん、天井の壁画まで見られるので、ぜひURLから飛んで心ゆくまで楽しんでください!

ホリー・トリニティ大聖堂 – Google マップ

英国国教会が背景にあるホリートリニティ大聖堂は、アジア・アフリカ・ヨーロッパと全世界に点在しいて、中でもオークランドにある大聖堂はそのステンドグラスの美しさかは圧巻です。

次にご紹介するのは、ジャマイカの北に位置するグリーングロット洞窟!

この洞窟、イギリス人がジャマイカ島に侵攻した17世紀には国外追放されたスペイン人の隠れ家として使われ、第二次世界大戦時にはキューバに武器を提供している密輸業者に使われていたそうです。

深さ12m、奥行き1525m。天井にあいた無数の穴からは太陽の光が差し込み、

奥には洞窟湖もあるそう!入口だけなのにちょっとわくわくしてきますね。

4、一生に一度は泊まりたい!海に浮かぶリゾートホテル

最後にご紹介するのは、ジャマイカ南西部にあるリゾートホテル、サンダルズサウスコースト

海に浮かぶお部屋からそのまま海へダイブすることもできて、露天ジャグジーも完備。

完全なプライベート空間で、カリブ海に沈む夕陽を2人占めにできちゃいます!

ちなみに1泊129,000円で最低2泊~。庶民の私には恐ろしい金額です。

ですがストリートビューであれば、無料で部屋の中を自由に歩いて夕陽まで楽しめちゃいます。

ここまで来たらもう死ぬ前に1度は行ってみたい!

宝くじを当てていってみたい!

5、まとめ

在宅ジャマイカ旅はいかがだったでしょうか?

最後はただの私の願望垂れ流しでしたが、本当に見どころ満載な国であることは間違いないです。

ご紹介した以外にも、ボートでしか行けない海上掘立小屋Barや地元のお土産屋さんなど、

探せば探すほど面白い写真が見つかります!

コロナ禍でもし暇を持て余している方がいたら、下見も兼ねて在宅海外旅行試してみてください!